楽天は5日、国内フリーエージェント(FA)権を行使することが明らかになった西武浅村栄斗内野手(27)の獲得に対して、前向きな意向を示した。球団幹部が「調査はしている。素晴らしい選手。戦力としてとても魅力のある選手」と語った。

FA宣言し、他球団との争奪戦となった場合は、複数年の大型契約を用意することが確実だ。期間は西武からFA移籍した岸と同じ4年、年俸換算で西武と同等の5億円、4年の総額で20億円という条件を提示する可能性がある。

楽天は今季、12球団ワーストの520得点で、最下位に沈んだ。課題は明白。立花社長もこの日、宮城県の村井嘉浩県知事、仙台市の郡和子市長らを表敬訪問した際に「得点力アップが一番の補強ポイント。外国人を含めて考えていきます」と話した。今季打率3割1分、32本塁打、127打点を記録した浅村を球団はかねて高く評価している。

二塁手のレギュラーを固定できなかったこともあり、打線の軸を担える存在として、動向を注視し、調査を継続する。同じくFA権を行使することが明らかになった西武炭谷について、動向を注視してきたが、浅村獲得を最優先事項として位置づけしているようだ。