9日から始まる日米野球メンバーに選出されているソフトバンク甲斐拓也捕手(26)が6日、ヤフオクドームで練習した。

日米野球での「甲斐キャノン」発動に意欲を見せた。MLBオールスターにはア・リーグ2年連続盗塁王のメリフィールドがいる。メジャーの動画を常にチェックしている甲斐は「見たことはありますが、意識してません。(走って)きたら刺せればいい」と過剰に反応することはなかった。

日本シリーズMVPを獲得し、この日の会見では稲葉監督と出席。「めちゃくちゃ緊張しましたよ」と苦笑いだ。一躍、時の人となったが本人は「投手の助けがあってのこと。それ(盗塁阻止)だけでなく、しっかり投手をリードして勝たないといけない」と配球面のことで頭がいっぱいだ。

日本シリーズ終了から中2日。疲れは隠せないが、肩以外の部分でも多くを吸収する。シリーズで対戦した広島会沢に刺激を受け「すごい意味のある1球を投げさせたり、投手をリードしている。いろいろ聞きたい」とお手本にするつもり。20年東京オリンピック(五輪)へは「力不足。力をつけないと」。鉄砲肩の迫力と謙虚さのギャップが大きな魅力。育成出身の捕手が世界の俊足を止める。胸躍る筋書きはまだまだ続く。【石橋隆雄】