巨人原監督が「捕手阿部」に絶大な期待を寄せた。来季から捕手に復帰することが決まった阿部について「レギュラーになるとか、以前のように何試合もということは抜きに、パーツの部分で『キャッチャー慎之助』という部分が存在することがチームにとって大きなこと」と歓迎した。

4日に本人から電話で直訴され快諾した。来季で40歳を迎えるベテランだけに「(現役を)5年も10年もというわけにもいかないわけだし。そういう点では意志的には向こうからきちんと『監督!』というふうに門をたたいてくれたけれども、非常に合致していたところはあった」。プロ1年目から知る間柄。2人だけにしかないあうんの呼吸で捕手復帰が決まった。

出場にかかわらず、チームに与える影響力は計り知れない。投手陣へ助言は金言になる。「やっぱりそこはすごいと思います。そこが期待するところだと言うと慎之助に怒られるかな」。さらに、ずぬけたリーダーシップについても「お兄ちゃん的な役割と同時に、どこかに鬼軍曹的なところがあるのは、僕はいいかなと。それが彼の一番人間らしいいい部分」と一選手の枠にとどまらない役割を求めた。【為田聡史】