247キロの超・重量コンビ結成だ。ロッテは6日、メジャー通算35本塁打のケニス・バルガス内野手(28=ツインズ傘下3A)獲得を発表した。1年契約で年俸は推定150万ドル(約1億6500万円)。新助っ人は体重133キロの巨漢で、今季4番を務めた114キロの井上晴哉内野手(29)とともに大砲候補として期待される。

ロッテが補強の第1手として待望の長距離砲を獲得した。バルガスは大リーグ4年で35発、今季は3Aで21発を放った196センチの大型スイッチヒッター。昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では母国プエルトリコの準優勝に貢献した。

今季チームは12球団最少の78本塁打にとどまった。林球団本部長は「特に左(打ち)がいいと聞いている。中軸を打ってもらいたい」と期待した。

メジャー通算541本塁打の元レッドソックス、デービッド・オルティスに構えや風貌が似ていることから「リトル・パピ」の愛称で親しまれる。体重133キロは、NPB史上最重量の楽天アマダー(135キロ)に次ぐ超ビッグサイズだ。アマダーは退団が濃厚で、来季はNPB最重量となる可能性が高い。

今季4番には現在の日本選手最重量である井上が座り、自己最多の24本塁打と開花した。「一塁・井上」「DH・バルガス」の体重247キロクリーンアップで得点力大幅増が理想的。期待の大砲は球団を通じて「日本の野球はレベルが高いと聞いているから、楽しみだね。リーグ優勝、日本一に貢献したいと思っている」とコメントし、来日を心待ちにした。【鎌田良美】

◆ケニス・バルガス 1990年8月1日、プエルトリコ・カノバナス生まれ。08年ドラフトで指名漏れし、09年1月に国外FA選手としてツインズと契約。14年にメジャーデビューし一塁とDHとして53試合で9本塁打。今季は3Aでプレーし11月2日に自由契約。メジャー通算35本塁打、116打点、打率2割5分2厘。196センチ、133キロ。右投げ両打ち。