中日与田剛新監督(52)がドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)に遊撃奪取を命じた。7日に沖縄・北谷での一部投手だけの秋季キャンプに初合流した与田監督は、ブルペンに入った又吉、鈴木博、藤嶋らへ阿波野投手コーチ、赤堀投手コーチらとともに熱心に指導。他の投手ともコミュニケーションを取りながら指導を続けた。

ドラフト1位の根尾については、根尾が二刀流と決別し、プロでは遊撃手1本で勝負することを明言後、初めて口を開いた。「(根尾の)意志を尊重したい。一番慣れ親しんだところで勝負をかけさせてあげたい。ただし、(ポジションを)勝ち取れるかは別問題」と与田監督。現遊撃手の京田をコンバートして、根尾を遊撃にはめ込むのではなく、先輩との守備位置争いで結果を見せることを期待した。

「野手が複数のポジションを兼ねれば、投手陣への負担が減る」と与田監督は続けた。外国人を含めて野手の守備位置が固定されることで、1軍での投手枠に余裕がなくなる傾向を懸念。根尾も含め将来的には、内外野など複数の守備位置を兼ねられる野手の育成プランも語った。