西武炭谷銀仁朗捕手(31)が8日、埼玉・所沢の球団事務所で会見し、保有するフリーエージェント(FA)権を行使することを表明した。申請書類も提出した。

14年に権利を取得したが、ここまで行使してこなかった。「過去と比べて一番迷いました。年齢も31。30を超えた。FAするタイミングは年齢的にも、これが最後。まだまだ自分は体力的にも勝負できる状態でいると思っている。せっかく取った権利。他球団の評価を聞きたいので行使しました」と話した。

今後は期限を設けず、西武、さらに手を上げてくれた球団と話し合う。「行使することにしましたが、いろいろ悩んでいる最中。まだ全く分かりません」。宣言残留か、移籍か。納得できるまで考えるつもりだ。

決断するポイントについては「話している中で出てくると思います」。ただ、出場機会を求めているからFAするわけではないと強調。「当然、出場機会が確約された契約は、どの球団にもない。ライオンズにいても、他に行っても、勝負は勝負。そのつもり(=出場機会を求める)では、いません」と話した。

さらに「1年でも長く野球をやりたい。現役として。逆に言えば、勝負、戦う心を忘れたら選手として終わりという気持ちでやっています。そのバランスですね」と話した。残留にしろ、移籍にしろ、一選手として勝負していく。

西武は複数年契約を提示済み。他球団との交渉後、再び残留要請を行う。他球団では、巨人が調査を続けており、交渉解禁後に獲得に乗り出す構えだ。