巨人原辰徳監督(60)が東京ドームのベンチに戻ってきた。メジャー軍団との一戦が背番号83のユニホームのお披露目となった。

スタメンには、ベテラン阿部、主力の坂本勇、長野、陽岱鋼を並べた。試合に入ると、若手も積極起用しながら采配を振った。4回に1軍デビューとなった代打松原がランニング3ラン。8回にも代打石川が適時打と“初陣”から采配がさえわたった。

久しぶりのユニホーム姿に「三度という形でユニホームを着る形になりましたけど、着た時点から過去の数年、多少のキャリア、これは自分の中では捨てている。非常に新鮮な形でキャンプも行い、東京ドームで監督として采配も振るったつもりです。非常に緊張感もありましたし、選手とベンチが一体となって戦っているなと感じました」と振り返った。

勝敗よりも若手の躍動が何よりの収穫だった。1軍経験が少ない選手たちが東京ドームのグラウンドでプレーし、メジャー軍団と胸と胸を突き合わせた。原監督は「自分たちも同じ土俵で戦っているんだということをあらためて、そして我々にもできるんだと思ってくれたら、非常にチーム力というのも上がっていくと思います」と、この先のさらなる成長を期待した。