“おとこ気”で残留だ。日本ハム中田翔内野手(29)が13日、札幌市内のホテルで、今季取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留することを表明した。球団側と3年契約の総額10億円(推定)で大筋合意。「応援してくれる人たちを裏切るわけにはいかないと思った」とファンへの思いを口にした。今季に引き続き、要請があれば来季も主将を引き受ける意向。4番の座は、まだまだ譲らない。

<中田一問一答>

-最終的にどのタイミングで決断したか

いろいろな人から背中を押してもらい、残留することを決めた。球団と2~3度話をして、「ぜひ残ってくれ」という言葉が胸に刺さった。最後の最後までいろいろなことを考えて、最後の最後まで決まらなかった。

-家族に相談は

もちろん。家族を含めて北海道が大好きだから。

-チームへの愛着は

ファンのみなさんの声援、拍手、個人的には横断幕。周りが思っている以上に、横断幕が胸に突き刺さっている。精神的に1番しんどい時だったので感謝しているし、救われた気持ちになった。その恩は決して忘れてはいけない。そういう人たちがいる限り、そういう人たちを裏切りたくないと思った。

-やり残したこと

優勝を逃してしまった。もう1度日本一を取ることができなかった。主将としては、主力のケガで苦しい時期があったので、来季はみんながもっと意識を高く持ってやれたら。

-個人としての目標

何一つ納得はしていない。もっともっと上を目指して結果を残したい。

-3年という長期契約

まっとうしたい。後悔はしていない。昨年、今年とFAを考えるために、チームが練習しているところ札幌に残った。来年からは、その練習に参加しないといけないと思うと、ちょっと悲しいですね(笑い)