日米通算313セーブを誇る絶対的守護神の“魔球”を継承する。ヤクルトからドラフト3位で指名された明徳義塾・市川悠太投手(17)が、高知市内のホテルで契約金5000万円、年俸580万円で仮契約。背番号は「40」に決まった。

志願していた“弟子入り”も“内定”した。ドラフト後から、同じ右横手投げの高津2軍監督の武器・シンカー習得を熱望してきた。それを伝え聞いた高津2軍監督は「マスターした人は過去にいないからね」とジョーク交じりで笑いつつ「球にスピードもあるしスライダーも大きいけど、プロでは落ちる球がないと。それがシンカーなら教えてあげたい」と約束した。

最速149キロ右腕は、高卒1年目から勝負を懸ける。「2、3年たってじゃなく、即1軍で使ってもらえるよう頑張りたい」。師匠の魔球を懸命にマスターし、競争に食い込んでいく。