西武田村伊知郎投手(24)が16日、秋季キャンプ地の宮崎・南郷で契約更改交渉を行い、50万円ダウンの年俸700万円でサインした。

2年目の今季は4試合に登板。ルーキーだった昨季の12試合を下回ったが、手応えも残った。「去年は学生の時にやってきた投球で打たれることが多かった。今年は、その経験を生かしていろんなことに挑戦しました」。具体的には、変化球を増やした。「試合の中でも、いろんな球種を使って抑えることが出来ました」。

今秋キャンプでは、2つの新球に取り組んでいる。シュートとフォークだ。「どれだけバッターに嫌がられるか、だと思うので」と、シート打撃でも執拗(しつよう)に内角を攻め、バットをへし折った。「キャンプの課題にした変化球が、ある程度、できています」と話した。月末からは台湾で行われるアジアウインターベースボールリーグに参加する。さらなる実戦で、成果を試す。

渡辺SDは「シュートが良い。磨いて欲しい。僕が監督をしていた時、(現阪神の)岡本洋介もシュートが良いから1軍に定着した。似ている」と期待していた。(金額は推定)