来季２年目の阪神熊谷が遊撃争いに緊急参戦だ。「無死二塁」想定のシート打撃で、藤谷の中前へ抜けようかという打球を、横っ跳びで好捕。素早く立ち上がって一塁アウトに仕留めると、観衆から拍手が巻き起こった。三遊間へのゴロに、踏ん張って一塁へノーバウンド送球で快足植田を刺すなど、球際の強さを披露。

自慢の足でも存在感を放った。板山の左前打で二塁から一気に本塁へ滑り込んだ。コーチャーを置かず、自身の判断力が求められる状況で結果を出した。

だが矢野燿大監督は「ショートってギリギリのプレーになるから、そういうところでは良かったね」と熊谷の名前をインプットした。堅守プラス快足も評価し、「あとはどんだけランナーに出て、塁をかき回してというのが、レギュラーへの道」と期待を込めた。

その他の一問一答は以下の通り。

－「無死二塁」想定でシート打撃を行った

サインないし。考えながらやってほしいっていうのと、その考えていることと結果が近くなってこないと。近くなっているヤツがレギュラーで出ていると思う。ノーアウト二塁は、結構やる側としては難しいんだけど、そういう意図でやってもらっている。

－全体的に打者に目立つ選手が少ないようにも

そこまで気にしてない。みんな取り組むべき自分の課題っていうのは持ちながらやってはいるから。そこはあんまり結果、現状は気にしてない。オレはね。選手は気になると思うけど。

－練習では高山もいい

あいつももがいているし、守備とかもすごい頑張っているのが見えるのよ。今日のシートノックにしたって。いいもがきというか、その先にあいつが結果を出せるような姿勢というか。そういうものにはなってきているとは思う。練習と試合のギャップは絶対に出ると思うけど、そこをなくしていければ。練習はだいぶ良くなってきてると思う。