阪神が来季の新外国人としてピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)を有力候補にあげていることが16日、分かった。今季はメジャーで中継ぎとして37試合に登板し、3勝2敗、防御率5・56。谷本球団副社長兼本部長は「いい投手みたいです。調査している段階です」と認めた上で「(先発、救援と)どちらもいける。基本はリリーフですね」と説明した。

12年にカブスからドラフト1巡目で指名された元有望株。マイナーでは先発経験もあるが、今季はリリーフで開花の兆しを見せていた。188センチの長身から150キロ超の直球を投げ込み、変化球もカーブ、スライダー、シンカーなど豊富。リリーフに必要不可欠な奪三振能力も十分ある。

矢野監督はジョンソンの名前を出されると「あれやろ、広島のジョンソン(笑い)」と冗談交じりにはぐらかした上で「外国人というのはピースとしては大事なところになるから」と表現。球団はすでにマテオ、モレノの救援投手2人を自由契約としており、新たな“救援助っ投”として獲得調査を進める。

また、先発右腕ではジョシュ・リンドブロム投手(31=韓国・斗山)、ジェイコブ・ターナー投手(27=タイガース)にシーズン中から注目し、調査を進めている。

◆ピアース・ジョンソン 1991年5月10日、米国コロラド州生まれ。12年ドラフト1巡目(全体43位)でカブスに入団。17年5月にメジャーデビューするも、昨季はこの1試合登板のみ。今季はジャイアンツでメジャー37試合に登板し、3勝2敗、防御率5.56。188センチ、91キロ。右投げ右打ち。