日本ハム荒木大輔2軍監督(54)が17日、ドラフト1位の金足農・吉田輝星投手(17)へ「自然体のススメ」を説いた。2人の共通点は甲子園のアイドルで、選手権の準優勝投手。80年夏から3年連続で聖地を「大ちゃんフィーバー」で沸かせた同監督は、100回大会の夏を沸かせた吉田に「特別なことをする必要はない。普通にしてくれればいい」とアドバイスした。

輝星フィーバーが起きても、自分を見失うことがなければいい。「誰が何を言おうが、変わる必要はない。何をしたって(メディアに)書かれるし(周囲からも)言われるし、写真だって撮られるんだから。人に迷惑をかけずに自分のやるべきことを、やっていればいい。それって普通のことでしょ」と現役時代を振り返りながら言った。

よきお手本となる選手には清宮の名前を挙げた。鎌ケ谷での秋季練習で、全選手の最後に外野ポール間をダッシュしていた様子を見ながら「幸太郎もそうだろう。ちょっとのんびりだけど、マイペースでやっている」。清宮が1年目から1軍で7本塁打を放ったように、吉田輝にもノビノビと大きく育ってほしい。金言を贈った同監督も期待している。【木下大輔】