金メダリスト入門で1軍へ飛躍だ!

ソフトバンク古谷優人投手(19)が19日、現状維持の年俸700万円で契約を更改。来年1月に、スピードスケートの高木姉妹と合同自主トレを計画していることを明かした。

「タイミングが合えば、北海道で高木菜那さん、美帆さんと練習します」。3年目の来季へ向け、夢プランを描いた。

古谷は北海道・幕別町出身。今年の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で女子チームパシュート金メダルなど2人で4種目においてメダルを獲得した高木姉妹とは同郷で親交がある。妹の美帆とは同じチームでフットサルをしたこともあった。

狙いは「下半身強化」。すでに日程の調整など準備を進めており、実現すればスーパー姉妹の脚力の源に迫るつもりだ。

昨秋に胸郭(きょうかく)出口症候群と診断され、左腕の血行障害に悩まされた。投球すらままならない状態だったが、地道なリハビリを経て、2軍では29試合に投げた。プロ初登板はならなかったが、8月には1軍昇格も果たした。「自分の中で成長を感じられた」と今季は振り返る。

秋季キャンプではフォーム固めに取り組んだ。「ボール球が続くことがなくなった。ボールとなっても修正できている」。課題だった制球力向上にも手ごたえを感じている。

来季の目標は「1軍で30試合に投げること」。スピードスケート界でトップを走るアスリートとの異色トレで、最速154キロ左腕が進化を目指す。【山本大地】