11月で退任する阪神坂井信也オーナーが、最下位に終わった今季の成績を“ざんげ”した。21日、大阪市内で行われた球団納会で、12月1日付で就任する藤原崇起新オーナーとともに異例のダブル登壇。首脳陣や選手、スタッフらを前に、まず08年途中にオーナーに就任し11シーズン務めた坂井オーナーがあいさつ。2位が5回、3位が1回だった在任中の成績を自ら挙げ、優勝ができなかったことに「ひとえに私の不徳のいたすところ、責任であると反省しております」と話した。

今季は01年以来17年ぶりの最下位という屈辱を味わい、無念の思いで退任する。同オーナーは「来季は藤原オーナーのもとで、ぜひとも優勝の2文字を獲得していただけるようにみなさん方頑張っていただきたい」とエールを送った。

続いて藤原新オーナーは「春になると矢野阪神タイガースのチームとしての練習が始まる。そこに一番必要なのはお互いの信頼関係だと思います。そして自信持ってプレーすること。これが勝利の鉄則ではないか。(勝敗は)紙一重だが、これが非常に厳しいものと感じておられると思う。来年はチーム、フロントのみなさんが一丸となってこの紙一重を打ち破って、栄光に向かって頑張っていきたいと思います」などと語りかけ、来季の巻き返しへ選手らを鼓舞した。