指揮官への置き手紙に、来季への決意をしたためた。日本ハム宮西尚生投手(33)と浅間大基外野手(22)が21日、応援大使を務める北海道栗山町を訪問。小中学校での児童とのふれあい、酒造会社「北の錦記念館」見学などの合間を縫って、栗山英樹監督(57)の自宅がある「栗の樹ファーム」へ初めて足を運んだ。

異例とも言える監督宅訪問だが、所用で指揮官は不在だった。だが日米のスター選手が使ったバットやユニホームがところ狭しと並ぶ“夢の家”に、2人は興奮。MLB最多安打記録を持つ名手のバットを手にした4年目の浅間は「興奮しました。ピート・ローズのバットに触れるなんて」と大感激し「僕のバットもいつか飾って欲しい。そのためには、2000安打必要かな」と目を輝かせた。

約2000点という伝説級の展示物。海外フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留を決めた宮西も「監督は本当に野球が好きなんだね」と感銘し「(グッズを飾ってもらえるような)そういう選手にならないと」。今季打ち立てた通算最多ホールドの日本記録に満足せず、12年連続50試合登板、その先の1000試合登板を見据えた。

約30分の滞在を終えると、2人は“主”へ手紙を残した。ブルペンエース宮西は「来年こそ優勝しましょう!」。「まだ居たかった…」と後ろ髪を引かれていた浅間も「来年は、浅間、やります!」。力強い決意表明に、帰宅した栗山監督もきっと、ほおを緩ませたはずだ。【中島宙恵】