本塁打王、ベストナインの西武山川が初のMVPに輝いた。打点王の3番浅村とのAY砲でペナント争いを席巻。「12球団で一番ホームランを打てたのはうれしい。打点も浅村さんに勝ちたかったけど、3打点差は意外と大きい。来年は僕が両方、取れるように」と、さらに高い目標を立てた。

10年ぶりの優勝に導いたAY砲が、来季は浅村の移籍で解散に。山川は「絶対的なピンチ」と真顔で言ったが、すぐに続けた。「僕にはチャンスです。今までは浅村さんが打って、続きましてのバッターだったけど、どんどん勝負してくる。一回りも、二回りも大きくなるチャンスです」。

まずは自分の打撃に集中していたが「浅村さんはチーム打撃をしていた。見習わないと。自由にやる部分と、やらない部分と。それを乗り越えて、また打ちたい」。最良のお手本も乗り越えて、また大きくなる。【古川真弥】