西武森友哉捕手が30日、3冠王トークにたじたじとなった。

都内で「2018スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞年間大賞」の表彰式に出席。4月18日の日本ハム戦(メットライフドーム)で9回に放った逆転サヨナラ二塁打で大賞に選ばれ、トロフィーと賞金200万円を贈られた。

森は受賞に「あの試合は個人的にもすごく印象に残っている。チームとしても勢いに乗り、あの試合があってリーグ優勝にもつながったと思う」と感想を話した。

おめでたい席だが、雲色が変わったのは、元中日監督の落合博満氏がトークショーで登壇し、森が打った以外のパ・リーグのサヨナラ勝ちがビデオ上映された後だった。8月26日のソフトバンク-西武戦(ヤフオクドーム)で、ソフトバンクのグラシアルがサヨナラ満塁本塁打。外角高めの球を右翼に流されたのだが、マスクを被っていたのが森だった。

森が「悲しいです、空振りを狙ったつり球をホームランされちゃった」と説明すると、落合氏は「一番気になったのは森さんのコメント。なぜつり球を外にいったのか。意図があってのことなのか」と詰問。森は「(投手の)増田さんの球威を考えて、もう1個高かったら…」と話した後に「安易でした」と白旗を上げた。落合氏は「キャンプ中につり球の高めを練習しているのか」と追い打ちを掛けた。

元3冠王の落合氏は、森の打撃には太鼓判を押した。「あそこまで振れたら、来シーズンは扇の要で40本ぐらいは打てるでしょう。その気になれば」。これに対し森は「20本ぐらいで」と遠慮した後で「40本打ちます」と目標を上方修正。「入団当初から打てる捕手を目指していた。スタートラインにようやく立てました」と話した。