“おっさんずラブコール”だ。37歳の巨人内海が、来季から4年ぶりに捕手へ復帰する40歳の阿部とのバッテリー再結成を熱望した。4日、16年4月の熊本地震で被災した益城町立飯野小を長野、立岡と訪問。「阿部さんも覚悟を持ってやられる。バッテリーを組ませていただけるなら、足を引っ張らないように、サインの意図を酌んで投げ切りたい」と気持ちを高ぶらせた。

先月の秋季練習中に捕手復帰を直接聞き「ぜひよろしくお願いします」と返した。1年目からコンビを組み、通算133勝中102勝をともに勝ち取った。6度のリーグ優勝、2度の日本一を経験し、12年には最優秀バッテリー賞を獲得。「僕がこうなれたのも阿部さんのおかげ。阿部さんがいなかったら無理だった」という。

今季は開幕1軍を逃すも6月以降はローテを守り、4年ぶりの完封を含む5勝を挙げた。だが高田、大江らの若手の台頭も著しく「組みたいという気持ちはあるけど、僕の場合はまずは1軍にいないと」と一からのスタートを覚悟する。広島永川-石原の球界最年長の計79歳コンビに次ぐ、計77歳の「おっさんずバッテリー」が新生原巨人を支える。【桑原幹久】