広島大瀬良が14日、8200万円増の1億4500万円で契約を更改した。初の大台突破で、現時点では広島日本人投手陣の最高年俸。「想像以上で感謝しています」。今季は27試合に先発し、15勝7敗、防御率2・62。最多勝と最高勝率のタイトルを獲得し、3連覇に大きく貢献した。

高額更改によって、期待と責任は自然と重くなる。「柱になりたい。(今年は)柱になるための1年になったんじゃないかなと思う。来年も継続していい成績を残していけたら。来年以降がすごく大事」。1年目の14年に10勝を挙げて新人王を獲得したが、翌年は開幕から勝ち星に恵まれず中継ぎに配置転換。しばらく苦しいシーズンを過ごし、継続することの重要性は身をもって感じてきた。

会見では「(投球回)200回」と「ハイクオリティースタート(7回以上、自責2点以下)」を掲げた。今季投球回182回にも、QS率77・8%にも、達成感はない。「自分の中でハードルを高くしたい。1つは被本塁打が多かったので、どうにか減らしていける部分だと思っている」。課題と向き合いながら、自主トレの日々を過ごしている。エースとなるために歩みは止めない。【前原淳】(金額は推定)