けん玉トレ導入!? オリックスのドラフト1位天理・太田椋内野手(17)が仰天の特技を明かした。他のルーキー7選手と大阪市内の舞洲バファローズスタジアムや独身寮「青濤館」を見学。特技の話題になると無邪気に笑った。昔なじみのけん玉が得意で「小学生の時にやっていました。はやっていたので」と身ぶり手ぶりで説明した。

謙遜気味だが、腕前は一級品だ。けん玉検定1級に相当する技をマスター。小皿、大皿、中皿、けんに次々に乗せる「世界一周」や、玉を持ち、けんを上にして中皿に乗せる「灯台」も「たまに出来ます」というから驚きだ。バランス感覚と膝を柔らかく使うことは野球にも生きる。何より「集中しているのかなと思います」と効果を語った。

けん玉をトレーニングに取り入れる選手は意外にも多い。広島安部や元オリックスの川端、そしてエンゼルス大谷も日本ハム時代に活用。大谷は「けん玉と野球は一緒。真ん中を射抜く。その意識が大事」と語り、インパクトの瞬間と重ね合わせたという。エピソードを伝え聞いた太田は「1回調べてみたい。どんな感じでやっているのか知りたいです」と興味津々。プロでのけん玉継続は「考えていなかった」というが、今後に生かす可能性もある。コツコツとプロの世界を歩んでいく。【池本泰尚】