来秋ドラフト候補の大学生は、捕手豊作の年になりそうだ。23日、東都大学リーグの東洋大・佐藤都志也捕手(聖光学院)、東京6大学リーグの立大・藤野隼大捕手(川越東)、首都大学リーグの東海大・海野隆司捕手(いずれも3年=関西)が年内の練習を打ち上げた。3捕手ともに今夏に大学日本代表に選出され、対抗心をむき出しにする関係。慶大・郡司裕也捕手(3年=仙台育英)を含め「捕手戦国時代」が到来する。

東洋大・佐藤は、「打てる捕手」で注目を集める。通算65安打、通算6発の打撃力、50メートル走5秒9の俊足は捕手では群を抜く。今夏の大学日本代表では打撃を評価され、主に外野で出場。「藤野、郡司、海野の3人はライバルになりますが、来年は正捕手を取りたいです」と誓った。ヤクルトなどで監督を務めた野村克也氏に憧れ、著書も熟読。「打てる捕手の代名詞のような方」と目を輝かせた。

◆佐藤都志也(さとう・としや)1998年(平10)1月27日生まれ、福島・いわき市出身。小3でソフトボールを始め、中学時代は軟式野球部。聖光学院では2度甲子園に出場した。東洋大では2年春に首位打者、2年春、秋に一塁手でベストナイン。181センチ、82キロ。右投げ左打ち。