覚悟なき者は要らない。来年1月1日に母校・早大の監督に就任する小宮山悟氏(53)が24日、訓示した。西東京の同大グラウンドで、練習納めの大掃除を終えた100人超の部員に強烈なメッセージを放った。

「日本一になるのは甘いものじゃない。今のままではダメだ。意識を変えて練習しないと、日本一にはなれない。日本一という目標ありきではなく、自分たちの練習をやること」

真意を説いた。「日本一なんて軽々しく口にするせりふじゃないんです。覚悟があるなら示せ、という話」。学生時代に「鬼の連蔵」こと石井連蔵監督の薫陶を受けた。「今の学生に通用するか分からないが、経験は伝えないと」。厳しさを求める一方、理不尽は排除。1年生の丸刈りなし。オフの練習も任せている。練習始めの1月5日、各自がどういう覚悟を見せてくれるか。楽しみにしている。【古川真弥】