DeNA今永が確かな手応えを得て、武者修行から帰ってきた。12月31日、ウインターリーグに参加したオーストラリアから帰国。国内リーグのキャンベラ・キャバルリーで約1カ月プレーし、6試合4勝無敗、35回で57奪三振。それでも「結果は気にしていない。数字によって自信に変わったというのは正直ない」と手応えは数字よりも中身にあった。

テーマは2つ。1つはフォーム矯正だった。17年途中からテークバックの際、左手が背中に入りすぎていた。「そこから戻す動作はまったくいらない。そこから(フォームが)合わなくなって故障した」と、開幕直前の離脱につながった。秋季キャンプから木塚、大家両投手コーチと模索しながら、フォームを固めた。「まったく違うものになった。一定して固めることができたのはよかった」と、ようやく自信を口にした。

2つ目は「打者の雰囲気を読み取ることがテーマだった」と、初対戦の相手にデータ度外視で危険を察知する「第六感」を挙げた。「身につけたら調子に左右されない」と、両極端な2つのテーマをクリアし、ひと回り成長したニュー今永を19年に見せる。【栗田成芳】