阿部斬りで「サイコーです!」を叫ぶ。阪神ドラフト4位のホンダ・斎藤友貴哉投手(23)が3日、母校の山形中央で自主トレを公開した。「入寮も近づいているので、バッチリって感じですね。ケガも全くないので」。雪の積もったグラウンドを走るなど、状態をチェックすること3時間。社会人からのプロ入りだけに「アピールしないといけない立場」と自覚がある。ビニールハウスに入るとマウンドに立って投球。「早めに準備して、1月からアピールしていきたい」と自らを“促成栽培”だ。

新人年は「50試合登板」を目標にしている。それに加えて、達成したいのが「巨人阿部退治」だ。「小学生のころから、阿部さんの打撃が好きでした。それにお立ち台が…。『サイコーです!』が好きだった。自分もお立ち台に立ったら言いたい」。好打者を相手にも強気の姿勢は忘れない。「まずは自分の持ち味である攻めの投球でいきます」と言い切った。

明日5日が24歳の誕生日。「自分は猪年。どんどん壁に当たって、ぶち破っていけたらなと思う。気持ちの面で猪突(ちょとつ)猛進に突っ走っていきたい」。阿部斬りを果たし、お立ち台で“サイトーです!”の自己紹介だ。【真柴健】