ソフトバンクを支える人々にスポットを当て、随時掲載する「支えタカとよ」。今回はオフィシャルダンス&パフォーマンスチーム「ハニーズ」の元メンバーで現在はまとめ役として裏から支える球団職員の関まどかさん(26)です。

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試合前のヤフオクドームのグラウンドを華やかに彩る「ハニーズ」。19人のメンバー全員がそこに立てる訳ではない。年3回、使用曲が変わる度にメンバー内でオーディションが行われ、毎試合踊れるレギュラーを6人選出。残りのメンバーは2回に1度しか踊れない。

関まどかさんは元メンバーで、12年から15年までの4年間踊った。16年から球団職員となりハニーズとハリー・ホークなどのキャラクターのまとめ役をしている。練習日程や内容、コンセプトなどを考えるのが仕事だ。「ダンススキルは年々、上がってきています。パフォーマンスに対する全力さ、元気のよさ、お客との親しみやすさ。ハニーズのよさが確立されてきたなという気がします」。

他球団よりメンバーの平均年齢が若い。アイドルではないので恋愛禁止ではなく恋の話なども相談される。「(メンバーを選ぶ立場は)苦しいです。職員1年目はめちゃくちゃ苦しかった。みんなの気持ちも分かるから、寄り添いたいけど…。バランスが難しくて」。

現役2年目に両ひざの半月板を損傷。2度手術し、シーズンの半分を棒に振った。「夏に右の膝の皿がバキバキに割れました。意地で試合に出ていたけど、膝がパンパンに腫れてしゃがめなくなって。すぐに手術したんですが、今度は左が割れて、12月に手術しました」。号泣したが、リハビリを乗り越え、さらに2年踊り続けた。今のメンバーが故障やメンタルで悩んだ時にも苦しい経験を生かしたアドバイスができる。

経験者がまとめ役になるのは初めて。関さんが入ったことで、球団とメンバーとの風通しもよくなった。他球団にも顔が利くため、コラボレーションする場合の段取りも格段によくなった。今日5日には大阪で「パ・リーグ ダンスフェスティバル」が開催され、ハニーズからも8人のメンバーが参加。パ6球団のチアが集まり、ひとつの舞台を作る。「一緒にひとつのものを作り上げるのは楽しい」とやる気いっぱいだ。

今季のハニーズについて「ポンポンだけでなく、旗や小道具を使って新しいことにも取り組んでいきたいですね」。誰にも負けないハニーズ愛で進化させていく。【石橋隆雄】

◆関(せき)まどか 1992年(平4)1月13日、福岡県生まれ。3歳からダンスを始め、小学5年ではミュージカルに出演。中学、高校は吹奏楽部でクラリネット担当。高3の体育祭でチアリーディングに取り組み、ダンス熱が再燃。短大ではエイベックスのダンススクール福岡校に通う。ハニーズには12~15年の4シーズン所属した。16年からソフトバンク球団職員。事業統括本部マーケティング本部営業戦略部戦略企画課所属。身長160センチ。