「今日から俺は、プロ野球選手とウクレレ奏者の二刀流」。DeNAドラフト4位の勝又温史投手(18=日大鶴ケ丘)が6日、神奈川・横須賀市内の「青星寮」にウクレレを持参した。ケースから取り出すと「1曲弾きます」と人気ドラマ「今日から俺は!!」の主題歌「男の勲章」を披露。さらに「次は平井大の『また逢う日まで』いきます」と独奏会は終わらない。「音楽の経験はないんですけど、楽譜を見れば何でも弾けます」と意外な特技で笑いを誘った。

ウクレレを弾いていたという姉の影響で、高3の夏から始めた。「音色がいい。野球のことを忘れられる。ウクレレをやり始めて、いい結果が出ていたので持って来ました」。平成生まれらしく「ネットとかにもやり方載っていたので」とほぼ独学でマスターし「やっぱり『今日から俺は!!』が、はやっていたので『男の勲章』なら分かるかな」と、学校の終業式で腕前を披露したハートの強さもある。

同じ日に入寮したドラフト5位の益子には、ウクレレを演奏している様子をLINEで送り「野性的なやつだな」と言わしめた最速152キロ右腕。甲子園経験こそないが、東京最強投手として注目されていた。「いつかは、弾きたいですね。(球場に)持参しないといけないですね」。横浜スタジアムのお立ち台で、リサイタルを開く日をイメージしていた。【栗田尚樹】