中日与田剛監督(53)が24時間対応で悩み相談に乗る。9日にナゴヤ球場を訪れ、春季キャンプの話題に触れた。「誰でも何でも言いに来て。いつも部屋は開けている」。チーム宿舎の監督部屋を開放することを宣言した。

プロの生活が始まったばかりの新人選手には特別対応も辞さない。「沖縄キャンプの僕の部屋は広いんだよ。3人くらい泊まれる。新人を2人ずつ泊めてもいいよ。嫌がるだろうけどね」。慣れないキャンプで、心身ともに疲労の蓄積が予想される。ドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)らルーキーのアフターケア役を自ら買って出た。泊まらなくても、質問、相談、クレームなど、自ら受ける姿勢も見せた。指揮官の考えを伝え聞いた根尾は「そういう考えの人なんですね。その時にならないと分からないです」と少し引き気味? に答えた。

与田監督の意気込みは、言葉だけではない。この日、新人合同自主トレは初の休日。それでも視察に足を運んだ。呼応するように、根尾は休日返上で、ナゴヤ球場屋内練習場で自主練習に励んだ。8日に引き続き、ショートの守備位置でノックを受けた。その姿に指揮官は「うまいねえ」と目を細めた。

「監督が見に来るとは思わなかったです。いいアピールができた方がいいと思いました。ちょっとしか見せられませんでしたけど」と、根尾は意欲的だった。開幕1軍へ、トコトン追い込んでも大丈夫だ。与田監督の温かいサポートが待っている。【伊東大介】