「霊長類最強女子」から受けた感動は忘れない。ヤクルト山田哲人内野手(26)が10日、愛媛・松山で合同自主トレを公開。レスリング女子で五輪3連覇を達成した吉田沙保里さんが引退し「勝たないといけないプレッシャーの中で、勝っていた。僕も打たないといけない場面で期待されているので、結果で応えることに感動した」と刺激を受けていたことを口にした。

五輪は、必ずテレビ観戦していた。ベストナインと盗塁王を獲得した16年表彰式に吉田さんがプレゼンターとして登壇した縁もある。トリプルスリー達成の裏で、継続の難しさを痛感。「僕は2017年がダメだった。一流の選手は、そういうのがない。毎年、結果を出している。自分もそうなりたい」と意識する。

新年は3日から喉の痛みと発熱で、5日間程度寝込んだ。食事もとれず「体重は(減少が)怖くて量っていない」と苦笑いしたが、打撃練習では鋭いスイングを見せた。2年連続4度目のトリプルスリー、日本プロ野球初「40本塁打・40盗塁」を目標に、東京五輪も視野に入れる。「1つのモチベーション。(今年)結果を出さないと、選ばれない。結果にこだわっていく」。山田哲もスポーツ界をけん引する。【保坂恭子】