西武鈴木将平外野手が、勝負の1年を下田からスタートさせた。

11日、同市内で西武秋山翔吾外野手らと行っている自主トレを公開した。午前中は砂浜で走り込み、午後はノックや打撃練習を消化した鈴木は「今年しかないという思いで挑戦していきたい。尊敬する秋山さんを超えられるように頑張ります」と、3年目の今季を見据えた。

シーズン最多216安打の記録を持つ秋山から直接指導を受けた。片手でティー打撃をする際はバットの出し方について助言を受けた。またグリップを握る左手の使い方も指摘を受けた。ずっと握りしめたままにせず、指に軽くかけた状態からインパクトの瞬間に握りしめ、ヘッドを走らせる技術を教わった。フリー打撃でさっそく実践した鈴木は「最初にやったロングティーより飛距離も確率も上がった。『これ良いな』と感じるものがあったので、もっと伸ばしていきたい」と手応えを口にした。

13日には成人式に出席する。新成人に向けて、秋山は「レギュラーを争う選手だと思う。砂浜で歯を食いしばってやっていたが、シーズン中はもっと苦しい時が来るので、いろいろ感じながら、チームに刺激を与えてほしい」と期待した。【大野祥一】