オリックスのドラフト1位・太田椋内野手(17=天理)が18日、大阪市内の球団施設でプロ入り後、初のフリー打撃を行った。

同2位の頓宮裕真内野手(22=亜大)、同5位の宜保翔内野手(18=未来沖縄)とともに、室内練習場で約40スイング。視察した風岡ヘッドコーチは、力強い打球を飛ばすその姿に「あれだけ振れるのは楽しみ。(打撃の)スタイルが似ているね」と昨季、打点王を獲得し西武のリーグ優勝をけん引したスラッガー浅村(楽天)を重ねた。

広いスタンス、大きなフォロースルー…実は、太田自身が浅村の打撃を参考にしていた。高校時代、コーチにタイプが似ていると指摘されてから、動画を見るなどで研究。「右方向への強い打球とかを意識しています」と話す。自身が目指す、強打の内野手としての理想像のひとつが浅村だという。

野球部引退後の昨夏から、プロ入りを見すえて木製バットで練習してきた。投手の球を打つのは昨秋以来だったが、鋭いスイングで高校通算31本塁打の片りんを見せつけた。太田は「久々だったので気持ちよかったです」と笑顔を見せた。風岡ヘッド、下山打撃コーチも「浅村みたいになってくれれば」と声をそろえ、未来のスラッガーに期待していた。【高垣誠】