新主将が根尾の「アニキ」になる。中日高橋周平内野手(25)が18日、大阪・貝塚市の日本生命スタジアムで自主トレを公開した。今季から与田監督の指名でキャプテンに就任。谷繁監督時代の16年平田以来の制度復活になる。

「みんなも驚いているが、自分が一番驚いている。チーム、ファン、周囲から何をやっているんだ、と言われないように務めたい。しっかり自分のことをやる」と、神妙な面持ちで語った。これまではムードメーカー役。この日が25歳の誕生日で、主将の肩書を背負う意気込みを見せた。

11年に東海大甲府からドラフト1位で中日入団。大型内野手の期待を背負い、1年目は1軍キャンプでスタートを切った。「1軍で、高卒は僕1人。年の近い人もいなかった。やりづらかったです」と振り返る。ドラフト1位根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)も、新人6選手の中で1人だけ1軍キャンプ参加が決定。「合同自主トレでは、いろいろ声をかけてもらえるけど、キャンプに入ってユニホームを着たら、みんな変わる。話しかけてあげたい」。自身の経験を踏まえ、高卒ルーキーを援護することを主将の仕事と捉えていた。

プロ7年目の昨年は初めて規定打席に到達した。「数字の目標はない。もう1度、規定打席に立つことが目標。去年は立たせてもらった」。自らの力でレギュラーを確保し、2年連続の規定打席到達を誓う。後輩のケアをしながら、自身の飛躍にも自信をのぞかせた。【伊東大介】