ソフトバンク石川柊太投手(27)が右足太ももの肉離れを起こしていたことが19日、分かった。回復まで4週間程度かかる見込みで、昨季、先発と中継ぎでフル回転しチームトップタイの13勝を挙げた右腕はキャンプから大きく出遅れることとなった。

この日は千賀らとともに福岡・久留米市で行われた鴻江トレーナー主催の合同トレーニングに参加しているはずだった。だが昨季の日本シリーズで痛めた右肘の状態が回復しなかった。「投げられないのに参加してもしょうがない」と、福岡・筑後市のファーム施設で調整。キャッチボールの距離は40メートルほどまで回復していた。16日には若い育成選手たちに交ざり、球場を何周もダッシュ。積極的に走り込み体づくりを優先してきたが、今度は右太ももも故障してしまった。

ともに汗を流すはずだった千賀は「練習していてケガをするのが石川柊太っぽい」と無念そうだ。石川は以前に「ケガして復帰できないときはそうなるようになってたんだと考える。落ち込むことはない」と自身の考えを話していた石川。しかしリーグV奪回、3年連続日本一を狙うチームにとって大きな痛手だ。

今季は首脳陣からも先発の柱として期待を寄せられているだけに、まずは治療に専念する。