全員全発じゃ!? 広島で今季から1軍投手担当となる佐々岡真司コーチ(51)が19日、キャンプは中崎、一岡以外は先発として準備させる方針を示した。

広島・廿日市市の大野練習場で合同自主トレを視察。「基本的には全員、先発、中(リリーフ)というのは決めずにいく。リリーフというのは中崎と一岡だけ。キャンプの中で見極めていきたい」と話した。

大胆プランの根拠は、自身の経験にある。佐々岡コーチは現役時代、先発、抑えの両方で活躍し、03年に史上6人目の「100勝100セーブ」を達成している。「僕も先発調整だったというか、リリーフだからという調整をしたことはあまりない。先発として球数を投げていればリリーフはできる」と説明する。

広島は昨季リーグ3連覇を達成したが、チーム防御率は巨人、阪神に次ぐリーグ3位の4・12。17年の3・39から悪化した。投手力を上げるため、先入観を排し、適性を見極め直す狙いがあるようだ。チーム内競争を激化させる効果もありそうだ。「実戦、オープン戦…、3月に入ってから決めればいい」。佐々岡流のメスで、投手陣を底上げする。【村野森】