昨季通算2000安打を達成したロッテ福浦和也内野手(43)が、今季限りでの現役引退を決意したことが23日、分かった。 94年に千葉・習志野高から入団し、ロッテ一筋26年目。今年は2軍打撃コーチ兼任が決まっている。地元球団で長く愛された千葉の誇りが、慣れ親しんだピンストライプのユニホームを脱ぐ。

-子供たちは辞めると聞いて泣いた?

福浦 全然泣かない。引退しようかなってなった時に「もう1年やったら」って言われて、じゃあもう1年だけやろうかなってなったくらいだしね。

-球団は?

福浦 球団も分かってると思う。2軍のコーチを主でって言われてるしね。コーチと選手は8対2ぐらいの割合の感覚です。

-辞める寂しさはない?

福浦 稼頭央君(西武松井稼頭央2軍監督)が辞めるって言った時には寂しかったけどね。

-コーチ兼任の肩書がついてなかったら現役を続けていた?

福浦 やっていたと思います。でも稼頭央君がやめてたらやってないです。

-そこはそんなに大きい?

福浦 そうですね。大きかった。あとはコミさん(早大・小宮山悟監督)の年までやりたいなっていうのはあった。十分でしょ。コミさんと並んだから。

-未練はない?

福浦 正直、自分で心に決めてるから、またやりたいとはならないし。まあ後悔はないし。まさかここまで2000も打たせてもらえると思ってなかったし、途中(1年の安打数が)20、30って続いた時はね…。それがあれよあれよと残り38本になって、去年打たせてもらって。ただ、1回、伊東さんが監督の時にオールスターまで1軍に上がれない時があった。あれはきつかったな。でも十分でしょ。

-ファンへの思いは?

福浦 それは感謝しかないですよね。これだけたくさん応援してもらって。どんな時でも、打席に立つたびにあれだけ声援を送ってくれる。今年で最後だから、1軍に上がれるかどうかわからないけど、1試合でも多く上がれるように頑張りたいし、あとはファームで見てもらえたらね。兼任だから試合にも出るから。

-目標はチームの優勝?

福浦 それは変わらないですね。そのために自分ができるのは若手を育てること。1軍に上がったことないヤツとか、1軍に行けそうで行けないヤツとかをしっかり教えて、少しでも1軍選手にプレッシャーかけられるように、底上げしていければ。