日本人初のメジャーリーガーで「マッシー村上」こと村上雅則氏(74)が25日、日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18=金足農)へ「メジャーのススメ」を説いた。

現役時代の最後に在籍した古巣の2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷を訪問。新人合同自主トレ中の吉田輝を視察した。昨夏の甲子園で快投した姿は、もちろん知っている。「思ったより、小柄なんだねぇ」と驚きながら「プロでやるのなら、メジャーを目指した方がいい」と言った。

自身はプロ3年目の64年に南海から米国へ野球留学。その年の9月にジャイアンツでメジャーデビューし、2年間で通算5勝1敗9セーブを挙げた。「やっぱり向こうは、いろんな国から選手が集まっている。そりゃレベルが高いわけだよ。上を目指さないとね」と力を込めた。

2点、注文を付けた。「甲子園でひざを土に付けてやってたポーズ、あれは、もうやらなくていい。あと、若い選手全般に言えるけど、眉毛はそらなくていいかな」。全ては古巣の後輩の成長を願った、愛のこもった金言だ。将来のメジャー志望がある吉田輝だが「まだそんなレベルにいっていないので…まずは1軍で活躍するところを目指したい」と話した。