日米通算201勝の野茂英雄氏(50)が3日、前日に続いて中日キャンプを訪れた。

旧知の仲の与田剛監督(53)に自ら「行きます」と伝えて実現した沖縄訪問。前日の北谷に続き、この日は2軍の沖縄・読谷からスタート。ブルペンで投げた梅津晃大投手(22=東洋大)に得意球フォークについての助言を送った。

この日のブルペンは新人2人が入っただけだった。野茂氏はまず、ドラフト5位の垣越建伸投手(18=山梨学院)を視察。投球中は声を掛けず、背中側から見守った。終了後に励ましの声を掛けた。

実は、垣越は野茂氏が球場にいること自体を知らず、40球投げている間ずっと背後にいたことも知らなかった。「誰かいるなとは思ったけど、まさか野茂さんとは。(興奮で)やばかったです。意識していなかった分、逆に普通に投げられたかもしれません」と感激した。

また、ドラフト1位の根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)のあいさつも受けた。根尾は中学3年時、同氏が総監督を務めるジュニア・オール・ジャパン(通称NOMOジャパン)の一員。そのとき以来の再会となった。

 

◆NOMOジャパン 野茂氏が設立、代表理事を務めるNOMOベースボールクラブが結成する中学硬式の日本代表。ボーイズリーグ、ヤングリーグの推薦を受けた選手の中から選抜される。09年に始まり、昨年で10度目。毎年8月に約1週間の日程で米ロサンゼルスで練習、メジャー観戦、親善試合などを行う。選手のレベルはU15侍ジャパンと同等とされる。現役プロの出身者は西武森、DeNA東、中日藤嶋、阪神牧ら。