巨人原辰徳監督が、粋なサプライズで子どもたちを喜ばせた。

宮崎キャンプ第2クール3日目の9日、雨上がりのKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎のグラウンド上に引かれた雨よけシートの片付け作業に、スタンドで観覧していた大分七瀬ボーイズの中学生を呼び寄せた。

練習前にグラウンドへ集合する選手を横目に、32人の中学生は球団スタッフとともに約30分、作業を手伝った。終了後には選手と記念撮影。原監督からは「手伝ってくれてありがとう。君たちはジャイアンツの一員だ」と帽子とグータッチをプレゼントされた。

大分七瀬ボーイズの玉田幸輔主将(14)は「明日からの試合のために大分から来ていて、時間があったので、みんなで見に来ました。『原監督!』と呼んだら、まさか原監督からグラウンドへ呼んでもらえるとは思わなかったので、うれしかったですし、興奮しまくりです」と目を輝かせた。

昨秋には大分、熊本のチームが参加する中九州リーグの全国大会予選で準優勝。大の巨人ファンで、同じポジションの阿部慎之助捕手に憧れる玉田主将は「将来はプロ野球選手になりたいです」と力強く意気込んだ。