同期対決で敗れた。日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18=金足農)が沖縄・国頭2軍キャンプの11日、初の打撃投手を務めた。小雨が降る中、ドラフト2位の野村佑希内野手(18=花咲徳栄)を相手に25球中14球がボール。制球に苦しみながら、安打性の当たりは9スイングで1本に抑えるも「ボール球が多かったんで負けですね。(自分の心が)折れそうになりました」と振り返った。

前日に野村へ堂々と宣戦布告していた。「(心を)折りたいみたいなこと言ったの?」と問われ、「折りたいんじゃなくて折るんだよ」と返答。しかし、防球用のネットが置かれるなど、練習してきたブルペンとの違いに苦しんだ。「コントロール(ストライク)が入らなくて、やばいなと思いました」と素直に明かした。

それでも手応えは得た。「全力ではない球でもあそこまで投げられたのは自信になりました」。今後は14日にブルペン入りし、16日の紅白戦に備える。「力を入れてそれなりの球がいってるので、調子が上がってきているなと思う」。この日の苦戦を糧に前へ進んでいく。【山崎純一】

▽日本ハム荒木2軍監督兼投手コーチ(吉田輝の打撃投手に)「初めて打者に投げて、あれだけ強い球が投げられたわけだから良かったと思う」

▽日本ハム加藤2軍投手コーチ(吉田輝に)「あれだけ腕を振って、打者に投げられれば十分じゃないかな」