阪神の新外国人ピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)が王者の中軸をなで斬りにした。初の対外試合となった広島戦に4回から登板し、シーズンでも想定される3番バティスタ、4番鈴木、5番松山のクリーンアップを3者凡退。「いい形で投げられて、いい結果が出たことは大きな自信になった」と振り返った。

球速130キロ台の魔球パワーカーブが随所に決まった。先頭バティスタをカーブで右飛に打ち取ると、鈴木は直球で左飛。最後の松山はまたもカーブで一ゴロに仕留めた。全12球中、変化球はカーブは5球、チェンジアップが1球。直球の最速は148キロにとどまったが「どこで曲げるか意識している」と変幻自在のパワーカーブは効果絶大だ。

最強ブルペンの一角を担う可能性は十分。ネット裏の巨人田中スコアラーは「抜け球も少なかった。ドリスとも違うタイプ。盤石ですね。阪神の投手陣は」と警戒警報を発令。矢野監督も「十分じゃないですかね。自分の投球をしっかりしていましたし、自分のペースでしっかり投げられていた」とうなずく内容。しかも、ジョンソンは「カットボールは投げていない」。期待の助っ人右腕は、まだすべてを見せていない。【桝井聡】