5日のオリックス戦(京セラ)で先発予定のヤクルト・デビッド・ブキャナン投手(29)が新球を織り交ぜて相手打線に挑む。

ブキャナンは今春キャンプからフォーク習得に挑戦中。同僚の石山や近藤、マクガフらから教わり、自分に合った投げ方、握りを取り入れて練習してきたという。

4日に神宮室内で汗を流した右腕は「前回、沖縄で投げてから9日くらい間隔があいてしまったが、その間のブルペン投球でもフォームのチェックやフォークの練習をしてきた。それを試合で出せれば」と意気込んだ。

今季で来日3年目のブキャナンは新球挑戦の理由を「日本の打者との対戦が多くなれば当然、相手も自分のことが分かってくる。そうするとチェスのような読みあいになって、そこが野球の醍醐味(だいごみ)でもある。1つ球種が増えれば打者もそれを気にしなければいけなくなる。フォークの精度を高めて打者を仕留める球にして、投球の幅を広げたい」と説明した。

2月27日には夫人と、昨年9月に誕生した第1子の長男ブラッドリーくんも来日。家族の応援も受けて奮投する。【千葉修宏】