中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が12日、ウエスタン教育リーグ、ソフトバンク戦(ナゴヤ)で地元デビューを果たす。

対戦相手はまたも強敵だ。ソフトバンクの先発候補スアレス。来日1年目の16年に2勝6敗1セーブ、26ホールドを挙げた右腕。WBCのベネズエラ代表も務めた一線級だ。

9日の教育リーグ阪神戦(鳴尾浜)での実戦デビュー以来、外国人との対戦が続く。2試合で、今季開幕投手メッセンジャー、昨季13勝のガルシア、17年のセーブ王ドリスと、リーグを代表する助っ人と対戦。4打席3打数無安打1四球といまだ快音はない。根尾も「経験したことない角度の球」「あれだけ動く球は経験できない」と、目を丸くするばかりだった。スアレスと対戦すれば、異例となるデビュー3戦で4人目の外国人投手が相手となる。試練を乗り越え、プロ初安打を狙う。

黄金ルーキーの地元デビューに、ファンがナゴヤ球場に殺到する可能性がある。敵地の鳴尾浜球場でも中日のユニホームをファンが目立った。警備体制などは従来通りだが、15日からウエスタン・リーグがナゴヤ球場で開幕。「明日(12日)の集客を見て、週末の対策を考える」と球団関係者は話した。ウエスタン公式戦では、ファンクラブ会員らは無料パスで入場できるが、前売り券の売れ行き次第では、会員に異例の入場制限を通達する可能性もある。【伊東大介】