DeNA1、2番の外野手コンビが、首脳陣へアピールした。

1点を追う3回先頭。まずは1番桑原将志外野手(25)が右翼ポール直撃の同点弾を放った。「いい時の自分の状態に戻りつつある」。昨季中日で13勝を挙げた阪神ガルシアからの1発だった。2番に入った2年目の楠本泰史外野手(23)も、負けじとアピールだ。2点リードの4回2死一、三塁。守屋の148キロを右翼上段へ。オープン戦で打率3割6分4厘と好調を維持するが「慢心しないよう言い聞かせている」と足元を見つめる。

「左翼・筒香」は決まっているが、昨季41発で本塁打王に輝いたソトは試合によって二塁、右翼と流動的だ。「中堅」筆頭の桑原は「(1番を)打ちたいですね。後ろはすごい打者。その前を任せてもらえる信頼を得たい」と定位置奪取に意欲。ラミレス監督も「これまで1、2番(固定)に苦労していた。ようやく。桑原は自信を取り戻しつつあるし、楠本も(開幕スタメン)可能性がないわけではない」と競争を歓迎した。