阪神矢野燿大監督の必勝継投が連日ズバッとハマった。1点リードの7回。先発岩貞が村上を空振り三振に仕留めると、本調子でない広岡相手でも迷わず桑原にスイッチ。スライダーで空振り三振に料理し、中村も二飛の2者で片づけた。

指揮官は「初めから桑原は、あそこで行くと決めていました」と明かす。好調の岩貞を降板させ、あえて石橋をたたいて渡る継投だ。8回はジョンソンが150キロ級の速球、切れ味鋭いスライダーなどで3者凡退。「マイナー以外で、8回の大事なところを任されたことがない。信頼して任されてうれしい」と話した。

9回は守護神ドリスが主軸を圧倒。救援3投手による無安打無失点リレーで白星に導いた。指揮官は言う。「先発に勝ちがついて、中継ぎにホールドがついて、抑えにセーブがついて勝つ試合がチームとして一番いい勝ち方」。桑原、ジョンソンがホールドでドリスは今季初セーブ。理想の試合運びだ。投手陣は2戦で1失点と最高のスタートを切った。