東洋大対決を制し、セ界の1番星を狙う。2日ヤクルト戦(神宮)で初先発するDeNAドラフト1位の上茶谷大河投手は1日、ベイスターズ球場で変化球を交えて24球。ヤクルト原樹理との先発対決を心待ちにした。

原は大学1年時の4年生だ。「雲の上の存在。しゃべる機会もなくて…。でもたまたまブルペンで練習していた時に、シュートの投げ方、カーブの使い方を教えてもらいました」。プロ入りした原の投球をテレビで見て、刺激を受けていた。「こんな形で投げ合える時が来るとは思っていなかった。すごく楽しみ」と初勝利で恩返しする。

舞台は大学時代に慣れ親しんだ神宮。昨年5月、東都大学リーグ新記録の1試合20奪三振を打ち立てた。「一番投げていた場所ですし、僕としては不安はない。自分の球を投げられたら」と地の利を生かす。東洋大の同期、ソフトバンク1位の甲斐野は開幕戦でプロ初勝利をマークした。「特別に意識はしていないけど、刺激になりますね。続いて勝ちたい」とセ・リーグの新人勝利一番乗りを狙う。新元号について「いいんじゃないかと思います」と冷静に答えた右腕は、平成で初勝利を挙げ、令和に突入する。【栗田尚樹】