東北福祉大が9-2の7回コールドで東北工大を破り、開幕6連勝で勝ち点3とした。165センチの3番柿崎航外野手(4年=鶴岡東)が先制のV犠飛を含む3打点と躍動した。

4年でリーグ戦デビューした苦労人が輝いた。「体は小さいけど長打も単打も打てるし、塁に出たら走ることができるのが売り。自分が何をできるのかを常に考えている」とのセールスポイント通り、3回1死二、三塁で先制の右犠飛。5回には無死二、三塁で外の直球に反応し、左翼への2点適時二塁打と勝負強さを発揮した。前日3日の第1戦は5打数無安打と沈黙したが、すぐに悔しさを晴らした。「今さらいっぱい打っても変わらない。試合のように集中する」と、朝の打撃練習は3球しか打たないのがルーティンだ。

大塚光二監督(51)は「(柿崎の)勝負勘、ここぞの場面で気持ちで負けない部分はもって生まれたもの。そういう選手が下位を打ってもあまり意味がない。思い切って行ってこいと中軸で起用している」。11日からは仙台大との大一番。「小さな大巨人」の仕事に期待した。【山田愛斗】