広島は4日、緒方監督の退場を巡り、セ・リーグに意見書を提出した。鈴木球団本部長は「疑問に思うことをメールした。ルールの確認もさせてもらえなかった。その経緯も含めて検証してほしい」と話した。

菊池涼は、一塁をオーバーラン後、すぐに帰塁した際にタッチされてアウトと判定されたが、公認野球規則5・09b(4)の「例外」には「打者走者が一塁に走るときは、ただちに帰ることを条件としてならば、オーバーランまたはオーバースライドして一塁を離れているとき触球されても、アウトにはならない」とある。緒方監督は1度目にベンチを出た際にこの点を指摘。審判団に協議を求めたが、福家球審にリプレー検証を提案され受け入れた。しかし、リプレー検証はアウトセーフの判断に限る。2度目にベンチを出た際に説明を求めたが、抗議と判断され退場となった。

橘高一塁塁審は菊池涼の走塁について「二塁へ向かう意思を見せたと私は判断した」と説明。「リプレー検証の後は抗議できない。抗議をやめなかったので退場にした」と話した。

   ◇   ◇   ◇

▽広島緒方監督「一方的な言い分で審判の方には申し訳ないけど、リクエストするためにベンチを出たわけじゃない。抗議のために出た。菊池は二塁進塁しようという意思を見せていないのに、アウトセーフの判定をされること自体がおかしい。集まって協議すればいいと言ったら福家球審に『リクエストしたらどうですか』といわれてその通りにした。(2度目にベンチを出たのは)抗議ではなく説明を求めた。審判の方の見解もあるだろうから、意見書の返事を待ちたい」

▽菊池涼「誰がどう見ても二塁には行こうとしていないでしょう。監督がしっかり見てくれている」