キングに久しぶりの快音が飛び出した。DeNAネフタリ・ソト外野手が、豪快な1発を放った。1点リードの3回2死一塁。ヤクルト先発・石川のスライダーを捉え、バックスクリーン左へアーチを描いた。

4月30日ヤクルト戦(横浜)以来となる12号2ラン。「打球が上がり過ぎたので、スタンドに入るとは思いませんでした。ホームランになり、最高の気持ちです」と素直に喜びを口にした。

昨季41発でセ・リーグの本塁打王に輝いた男にとって、久しぶりの1発となった。ラミレス監督は「スランプは誰にでもある。常に使い続ける」と信頼は揺らぐことはなく、生還したソトを笑顔で迎えた。初回には先制の犠飛。5回にも内野ゴロで、打点を挙げるなど、得点圏で本来の勝負強さを発揮した。

ハマの主砲も流れに乗った。2点リードとなった5回2死三塁。筒香が右前へ適時打をマークした。ヤクルト2番手・五十嵐の抜けたフォークを拾い、貴重な追加点をたたき出した。「チャンスの場面だったので積極的に打ちにいきました。高めに浮いてきたボールを、強いスイングでしっかりと打つことができました」。最下位に沈むDeNAだが、主軸たちのバットを起点に、打線に流れが出てきた。【栗田尚樹】