<東都大学野球:東洋大7-6亜大>◇第5週第2日◇23日◇神宮

東洋大が完全優勝で令和初代チャンピオンに輝いた。原動力は村上頌樹(しょうき)投手(3年=智弁学園)。昨年は登板機会が限られたが、エースとなった今春、6勝0敗、防御率0・77の大活躍で引っ張った。

東洋大の防御率は、昨秋よりも悪かった。2・30。上茶谷(現DeNA)ら150キロトリオを擁した昨秋が1・59だ。もっとも1試合(9イニング)平均の失点でみると、昨秋が2・35で、今季が2・30。今季の方が0・05少なかった。

今季は自責にならない失策絡みの失点が0だった。昨秋は10点もあった。失点=自責点は、6校中で東洋大だけ。150キロトリオの抜けた投手陣を、バックが堅い守りで支えた。失策は5。昨秋の12を大きく減らした。その要因を佐藤都志也主将(4年=聖光学院)がこう説明した。「(杉本)監督からムダな失点を減らせ、といわれています。村上の制球、テンポがいいんで、守りやすかったんじゃないですか」。

村上は9試合(70イニング)を投げ、与四死球15。1試合平均1・93。余計な走者を出さず、登板時の失策はわずか1だった。【米谷輝昭】