ソフトバンクは25日、カーター・スチュワート・ジュニア投手(19=東フロリダ州立短大)と契約合意したと発表した。

代理人のスコット・ボラス氏の米ロサンゼルスにある事務所で30日(日本時間31日)に会見を行う。その後来日して、6月3日に福岡市内で入団会見に臨む。

スチュワートは昨年MLBドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)指名を受けた。だが、身体検査で手首に懸念が判明したことで契約金の提示額が下がり、7月上旬の期限までに合意に至らなかった。今年6月3日からのドラフトでも1~2巡目で再び指名を受けることが確実視されていたが、ファーム施設なども充実しているソフトバンクでのプレーを決めた。

推定6年700万ドル(約7億7000万円)の契約で、代理人のボラス氏は契約満了後に25歳でメジャー入りさせる考えだ。198センチ、91キロの堂々たる体格。映像で投球を見た王球団会長は遠征先のZOZOマリンで「米国人にしては珍しいくらい大きいカーブを放る。攻撃的なピッチングをしてくれれば。経緯はどうであれ、我々としてはどういう投球をしてくれるかだから。期待していますよ」と話した。

来日後はまず2軍スタートとなる見込みだが、昨年ドラフト時点で米アマチュアNO・1投手と評価された逸材。外国人は現在、デスパイネ、グラシアル、ミランダ、モイネロが好調で、2軍にはサファテ、バンデンハーク、スアレスが控える。だがスチュワートが今季中に戦力となる可能性は十分ある。まずはロサンゼルスでの会見でどんな思いを語るのか、注目が高まる。

◆カーター・スチュワート 1999年11月2日生まれ。米フロリダ州出身。エウガリエ高校3年の18年に61回2/3を投げ防御率0・91、128奪三振をマークし、全米高校トップ選手の1人として名をはせた。同年6月のドラフトでブレーブスから1巡目全体8位指名を受けたが交渉が難航し、契約合意に至らず。同年秋から東フロリダ州立短大に在籍し、今年6月のドラフトでも目玉選手の1人になると伝えられていた。198センチ、91キロ。右投げ右打ち。